2016年02月28日

親守詩を知ってますか?

2月14日(日)、当寺書院を会場に「第2回親守詩高知県大会」が開催されました。
全国で約1万人の小中学校の先生が参加する教育研究団体・TOSS(トス)の地元高知の皆さんの主催。

この親守詩(おやもりうた)とは、高橋史朗氏(親学推進協会理事長)が提唱したもので、子守歌は親が子どもに対する愛情がこもったものなら、その逆に子が親への報恩感謝の思いを表現する詩があってもよいのでは、という思いをきっかけに2004年に生まれたものとか。
今ではその運動は全国に波及し、各地で県大会が開かれたり全国大会が催されたりしています。

その形は、五・七・五の定型詩、子が上の句(五・七・五)を作り、それに合わせ親が下の句(七・七)を作る連詩、そして、短作文や詩の形式などさまざまです。

今年は高知県内から664作品を応募があり、当日は親学アドバイザーの辻由起子さんの講演や絵本の読み聞かせ、受賞作品の表彰式などがあり、親子や関係の方々が大勢参加されました。

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その受賞作品の中からいくつかを紹介しましましょう。

  (子)おかあさん ずっとずうっと だいすきだよ
  (親)おこったあとに いうのはずるい
                                                   (保育園生・女子)

  (子)だっこもね ごはんもぜんぶ あったかいよ
  (親)いつもいっしょが すごく幸せ
                                                    (小学1年生・男子)

  (子)さかなつり 父といっしょに えさつける
  (親)くじらも来るさ お前の笑顔
                                                    (小学2年生・男子)

   (子)言いづらい 感謝の言葉 言ってみる
   (親)言葉で聞くと 百倍うれしい
                                                    (中学1年生・女子)

   「分かってる」 父の思いに 勇気づく
                                                    (小学6年生・女子)

    父の愛 不器用だけど 届いてる
                                                    (中学3年生・女子)

   家をでて 一人になると 母恋し
                                                    (高校3年生・女子)

いかがですか。
どの作品からも親子の深い愛情や感謝の心が伝わってきます。


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時代の流れとともに家族の形態が変化し、家族のつながりが薄れようとしているなか、日本古来の短歌や詩の形を通じて、親子の絆を再確認し、家族の愛を深め、日本人が昔からもつ美しい心を育むこのすばらしい取り組みがさらに拡がっていくことを願わずにはおれません。





posted by 竹林寺 at 11:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月26日

境内試掘調査結果の現地説明会が行われました。

当寺境内を国史跡に指定すべく行われていた境内試掘調査の成果を伝える説明会が去る2月13日に開催されました。
当日はあいにくの空模様でしたが、当寺のお檀家さまや歴史愛好家の方々のご参加をいただきました。

高知県埋蔵文化センターのご担当者の説明を受けながら、旧文殊堂向拝(こうはい)礎石や明治32年の暴風雨で倒壊した三重塔の遺構などを熱心に見学しました。

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当寺にはかつて土佐二代藩主・山内忠義公により造建された三重塔があり、江戸時代の古図には五台山の山頂付近の稜線からわずかに朱色の塔身が抜き出た三重塔が描かれています。かつての三重塔は五台山を象徴するものとして当時の人々に親しまれていたことが伝わってきます。

そして、驚くべきことに旧文殊堂向拝礎石付近からはなんと、弥生時代後期(2~3世紀)とみられる土器が発見されました。
当寺の開創は8世紀ですので、この地には寺が開かれる前から人が住んでいたことになります。
単に信仰の山だけではなかった五台山の歴史を垣間見る発見となりました。

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礎石は現在は保存のためいったん埋め戻していますが、こうした貴重な遺構が寺を訪ねる方々に当寺の歴史とともに往古の人々の祈りの心に触れていただく機会となるよう、大切に保存・公開に努めていきたいと思います。



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posted by 竹林寺 at 13:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名勝庭園の整備が進んでいます

平成16年に国名勝の指定を受けた竹林寺庭園。
平成18年度より10ヶ年の計画で保存整備が進められています。

去る2月16日、本年度第2回目の庭園整備保存検討委員会が開催されました。
この委員会は庭園学や歴史、建築など各分野の専門家により構成され、その指導のもと当寺の庭園が作庭された当初の姿に復すべく整備が行われています。

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昨年度からは南園の整備が行われており、発掘調査の成果や古資料等により南園はかつては玉石
敷の庭であったことが判明。
近年据えられたと思われる景石や樹木を取り除き玉石を敷く作業が今後行われます。

今年4月からはこれまでとはひと味もふた味も違った南園の眺めをお楽しみいただけると思います。



posted by 竹林寺 at 12:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする